cinema eye

『ジュマンジ』

鑑賞日97/1/4(ビデオ)
 象がクルマを踏みつぶすシーンのCGで昨年話題になった『ジュマンジ』をビデオで見ました。CGの話題が先行していましたが、某竜巻映画と比べればはるかに内容のある映画に仕上がっていました。

 ストーリーはご存知のように、「ジュマンジ」という不思議な双六ゲームに巻き込まれ、26年前の時を経て現代に戻ってきた主人公が子ども達と一緒にその双六によって引き起こされる悪夢のような出来事を乗り越えていくという、スリルとアクションとサスペンスとファンタジーが入り乱れた妙な話です。主人公を演じるロビン・ウィリアムスが相変わらずお茶目な演技を披露していますが、それ以上に子役2人が良い味を出していて、子どもも楽しめるクリスマス映画、のはずなんですけど。。。

 味わいがとにかく不思議な映画で、ファンタジー映画ですし、『ネバーエンディング・ストーリー』や『フック』のようなファミリーをターゲットとしていると思うのですが、どっちかというとテリー・ギリアムの映画のような大人向けの不気味さが漂っていて、そのあたりが話題性が高かった割には大ヒットにつながらなかった原因かも知れません。ただ、僕は好きでした。大好きな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなタイムスリップ的要素もありましたし。

 話題のCGは確かにこれでもか、というぐらいに使われています。次々と起こる悪夢のような出来事を表現するには、かなり効果的だったとは思います。ただこの映画はCGがなくても従来の特殊撮影でも成立する映画です。そういう意味ではCGばかりを強調しすぎるのも良くないんじゃないかな、と思いますけどね。

今回の木戸銭…1400円