cinema eye

『JM』

鑑賞日96/3/10(ビデオ)
 キアヌ・リーブスとビートたけしという組み合わせが話題を呼んだ近未来SFアクション映画。よくあるサイバーものって感じですが、金はかかっているんだろうけど、全体にB級な感じで、かえってその雰囲気が楽しかったですね。

 コンピュータなどの電磁波の影響で不治の病が蔓延している未来社会。キアヌ・リーブスは自分の脳に特殊な装置を埋め込んで膨大な情報を運ぶ「記憶屋」。ある時、彼がインプットした情報が、実は社会に蔓延する病を治す特効薬の情報だったことから、このデータを狙うヤクザとの戦いが始まる。。。

 という、まあ結構ありがちな話でして、全体の映像イメージも、スタローンやシュワちゃんあたりのサイバーアクションものと同種な感じです。ちょっと目新しいところは、デジタルな電脳空間の映像化を懸命に試みているところでして映画作りの努力のほとんどはそのCG表現にかけたのではないか、という感じでした。

 日本マーケットを意識したと思われるビートたけし起用ですが、あまりたけしが出る意味はなかったですね。ヤクザのボスということなんですが、日本人の監督だったら、もっとたけしを生かす演出ができたと思います。

 まあ不満はいろいろありますが、最初に書いたように、B級映画という目で見ればそれなりに楽しめる映画です。

今回の木戸銭…1000円