cinema eye

『ジングル・オール・ザ・ウェイ』

鑑賞日98/8/11(ビデオ)
 クリスマスプレゼントを買うために町中を走り回るドタバタ劇を描いたアーノルド・シュワルツェネッガーの爆笑コメディ。シュワちゃんのコメディも随分いろいろありますが、バカバカしさではかなりのものです。アメリカ人は好きなんでしょうね、こういう話。

 ストーリーは、いつも仕事ばかりしていて、ひとり息子との約束を破ってばかりの父親シュワちゃん。日頃の不義理を挽回するするために、息子の欲しがっているヒーロー物の人形を買うためにオモチャ屋を巡るが、どこでも売り切れで売っていない。何とか手に入れようとクリスマスイブの街を駆け回ります。もうひとり、同じ立場の郵便配達夫が常にシュワちゃんの邪魔をして・・・と言う本当にドタバタ喜劇です。

 とは言え父親としての辛さは良く描かれています。いつもこの手の映画を見て思うことですが、アメリカの夫・父親は本当に大変ですね。気持ちとしては家族をしっかり思っているのですが、結果が出せないとボロクソに言われてしまいます。夫の言い分を聞かず自分のことしか主張しない妻と子どもを見ていると「アメリカじゃとても結婚生活は送れないな」と思ってしまいますね。

 前半のゆっくりしたスタートから後半どんどんバカバカしくパワフルになっていく展開は、よく計算されていて楽しめます。ラストは『ロケッティア』を思い出させましたが、あれよりは面白い、なかなか楽しい映画でした。

今回の木戸銭…1300円