cinema eye

『ホーム・アローン2』

鑑賞日93/9/12(ビデオ)
 この映画を今頃ビデオで見たのは、実は今まですっかり見た気でいたからなのです。予告編やテレビでとんねるずがパロディしていたのを目にして、もう全部知っているようなつもりでいたのですが、実はまだ見ていなかったことに気づいて、あわてて見た次第です。

 で、大ヒットとなった前作のパート2ですが、なかなかよくできていて、今回もしっかり楽しませてもらいました。映画としては主人公のケビンがNYでひとりぼっちになって、その中でちゃっかりエンジョイする前半部分と、後半の前作につづく間抜け2人組悪党との対決場面に大きく分かれますが、前半はまるでエディ・マーフィの映画ような調子の良さで、うまく世間をわたっていくところが、なかなか笑わせます。しかし、やはりメインは後半の悪党との対決部分です。ただ今回は前作よりパワーアップしようとしたためでしょうが、かなりケビンのやり方が悪辣(笑)になっていて、あれでは死ぬぞ、みたいな危険なトラップが満載です。それを過激になっていて面白いと思うか、あれではかわいげがない、と見るかは評価の分かれるところでしょうが、僕としてはもう少しリアリティがあっても良かったかな、とも思いました。まあ面白かったですけどね。

 前作でもありましたが、今回も子どもから偏見で見て怖がられ嫌われるような大人が出てきて、その人との温かい交流が描かれていますが、このあたりはこの映画の良さでしょうね。やはり安心して家族揃って見られるクリスマス映画の代表的作品と言えるでしょう。まあパート3が出るのかどうか知りませんがカルキン君がどんどん生意気そうになっていくので、もういい、とは思いますけど。

今回の木戸銭…1300円