cinema eye

『ハード・プレイ』

鑑賞日94/6/22(ビデオ)
 ご存じ2on2のストリートバスケをテーマにしたお気楽なバスケット映画です。この映画でストバス人気が盛り上がったそうですが、確かにかっこいい。野球映画もそうですが、この手のスポーツ物を作らせたらハリウッドはさすがですね。本物の迫力がある。日本のスポーツ映画って、みんな肝心のスポーツシーンがいい加減だからイヤになるけど、向こうはやっぱり役者の層が厚いんだろうね、バスケがあんなに上手な役者がいるんだからなぁ。

 で、映画ですが、賭バスケに励む白人と黒人のコンビの友情を爽やか(というほど綺麗ではないけど)に描いています。話自体はとりたててどうということもなく、よくあるハスラー物(というジャンルがあるかどうか 知らないけど)ですが、とにかく言葉が汚い汚い(笑)。黒人ならではのスラングがわんさかでてきて、彼らの英語を理解できない僕にもその汚さだけは通じるくらいスラングのオンパレードです。で、これがまたとてもリズムがあって、耳に妙に心地よいのが不思議なところでしてみんなエディ・マーフィかと思うような感じでマシンガントークをしてくれます。

 それと、男と女のお互いに「しょーもない」と思いつつ離れられない愛も描かれています。これもわかるんだよね。ガキのような男どもと、それを仕方なく見守る女たちというのは洋の東西を問わず永遠の構図なのでしょうかね。

 まあ気楽に見るのにはいい映画かと思います。僕が昔バスケット少年だっただけに、ちょっとだけ贔屓してしまいますが。

今回の木戸銭…900円