cinema eye

『ファースト・ワイブズ・クラブ』

鑑賞日98/5/22(ビデオ)
 ダイアン・キートン、ゴールディ・ホーン、ベット・ミドラーという3大女優競演のコメディ。いずれ劣らぬコメディエンヌだけに期待度大だったのですが、そのキャストが生かし切れていない印象を受けました。

 ストーリーは大学の同級生だった3人が、自殺した同級生の葬儀で再会。それぞれのダンナに復讐をしようとする物語です。設定自体は面白いと思ったのですが、3人に気を使いすぎたのか、均等な比重で物語を展開させたために、どうもポイントが絞り切れていない感じでした。どのエピソードも描き込みが中途半端で、見ている方が理解しづらくイライラとします。脚本と演出が下手なのでしょう。

 3人の演技も競演と言う割には抑え目な感じです。特にベット・ミドラーがもっとはじけて欲しかったですね。ダイアン・キートンも少々切れに欠けるし、ゴールディ・ホーンも遠慮があったのでしょうか、全体に大人しかったようです。やはり豪華キャストと言うのはひとつ歯車が狂うと全部ダメになってしまうようです。惜しい映画でした。

今回の木戸銭…800円