cinema eye

『フェイス/オフ』

鑑賞日98/4/28(劇場)
 息子を殺されたFBI捜査官は、犯人を遂に追いつめ逮捕する。しかし、彼らは細菌兵器をロスにばらまく時限爆弾をセットしていた。捜査官は最先端外科手術で犯人と顔を入れ替えて刑務所に潜入、犯人の弟に接触して時限爆弾の秘密を探ろうとするが、そのころ犯人が逆に捜査官の顔を手に入れてしまった。。。監督は『男たちの挽歌』シリーズで知られるハードボイルドアクションの巨匠ジョン・ウー。ジョン・トラボルタ&ニコラス・ケイジの2大スターが息詰まる対決を全編にわたって繰り広げます。

 さすがジョン・ウーと思わせるような派手なアクションシーンの連続に度肝を抜かれます。映画の中でいったいどれだけの人が死に、どれだけのクルマが壊れたことか。クライマックスのボートでの水上アクションも凄いですが、銃撃戦の派手さと迫力はやはりジョン・ウー。特に『オーバー・ザ・レインボー』をBGMに繰り広げられる幻想的な銃撃戦は、印象深いシーンでした。

 主演の2人ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジも実に素晴らしい出来でした。途中で別人に入れ替わるわけですが、同じ顔でも漂う雰囲気はガラリと変わります。元々好きな役者であるニコラス・ケイジはともかく、ジョン・トラボルタがあれだけ演技ができるとは、ちょっと見直してしまいました。

 細かいところに突っ込みを入れ始めるとキリがないような荒唐無稽な映画ですが、それを問題にしない迫力でぐいぐいと押してくるあたり、ジョン・ウーの手腕を高く評価したいと思います。

  今回の木戸銭…1400円