cinema eye

『エントラップメント』

鑑賞日00/5/6(ビデオ)
 老いてなお盛んという風情のショーン・コネリーが、世界最高の腕を持つ強奪犯として活躍するアクション・サスペンス。彼を出し抜こうとする美女泥棒(キャサリン・ゼダ・ジョーンズ)とFBIとの、だましだまされながらの二転三転の展開がスリリング。ショーン・コネリーが、ちょっと007っぽいところも遊び心を感じます。

 全体にテンポよくストーリーが展開するので退屈はしませんが、逆にテンポが良すぎて、誰が敵か味方か、本当の正体は何なのか、よくわからないままにどんどん進んでいってしまうのが難点。2時間でまとめるには、中身を盛り込み過ぎのような気がします。もう1時間かけて、じっくり話を詰めていけば消化不足という印象もなかったと思います。

 相手役のキャサリン・ゼダ・ジョーンズがボンドガールっぽくて、なかなかセクシーですが、悪役が少々コマ不足。ショーン・コネリーひとりだけカッコ良いだけではちょっと物足りませんでした。

今回の木戸銭…1000円