cinema eye

『エバラ家の人々』

鑑賞日91/11/19(試写会)
 試写会の券を貰ったので、全然興味はなかったのですが『エバラ家の人々』を見に行ってきました。

 タイトルからわかるように、この映画は「エバラ焼き肉のタレ」のCMの世界をそのまま映画にしたもので、完全な低予算ドタバタ・コメディです。エバラ家は東京の下町に住んでいましたが、ひょんなことから郊外の一戸建てを購入。しかし、それはローン地獄の始まりだった…。と、いうことで、CMでも御馴染みのシーンを交えつつ、ユーモラスに、家族の触れ合いを描いていきます。

 まあ、当初予想していたよりはマシな映画で、結構飽きさせずに最後まで見ることができます。夫とヤクザの二役を演じる神田正輝がなかなか頑張っていますし、脚本もあのCMのエッセンスをうまくまとめたと思います。

 しかし、所詮はCM人気を当て込んで作ったB級作品。洋画ファンの皆さんに推薦できるほど立派なものではありません。時間潰しに見に行こうかな、くらいの気持ちで出掛けられるのならともかく、なにかを期待して行くなら止めた方がいいんじゃないのかな、という感想でした。

今回の木戸銭…500円