cinema eye

『ドラッグストア・ガール』

鑑賞日05/1/5(DVD)

 田中麗奈の初主演コメディを今をときめく宮藤官九郎のオリジナル脚本で作った期待のスポーツ・コメディ、だったんだけど、残念ながら元々の脚本の出来が悪かったのか、本木克英監督との折り合いが悪かったのか、ちょっと期待外れに終わっています。

 何がダメだって、やはり不完全燃焼な後半の展開。前半はそれなりに面白く進んでいくのですが、後半に入って何かが解決していくわけでもなく、ただ間延びした感じでダラダラと話が進行していき、ちっともカタルシスがありません。

 田中麗奈は可愛いけど、コメディエンヌとしてはまだまだ。中年男5人組はさすがに芸達者でうまいが、完全に生かしレ切れていないのは、監督のテイストと脚本のテイストが合っていないからかな、と思ってしまいました。

 戦犯を求めるのならやはり脚本なんでしょうが、とは言え映画の最終責任者は監督にあるのだから、もっと脚本を練り直してみた方が良かったんじゃないのかと思います。

今回の木戸銭…700円