cinema eye

『ディープ・インパクト』

鑑賞日99/6/11(ビデオ)
 『インディペデンス・デイ』の真似をしたようなSFパニック映画。監督が女性だけに家族愛などのドラマを絡めていますが、まあ何もかもが中途半端に終わっている大ざっぱな作品です。

 とにかく余りにもリアリティがなさすぎ。もう少しパニック映画ならそれらしく危機の時にどういう対応をするのか煮詰めて欲しいのに、まるで子どもの妄想のような展開が繰り広げられます。また家族愛風ドラマも安っぽく、単にパニック映画の新しいトッピングを狙っただけで終わっています。

 しかも最後の手段も核を積んでのカミカゼ特攻と、これまた『ID4』と同じ趣向で、なんの目新しさもありません。売り物の大津波シーンも、いかにもSFXで迫力を感じようにもどこかチャチな紙芝居風でしかないですし、こうして考えると良いところが全然ない映画ですね。

 まあ何もすることがなくて暇つぶしに見るくらいなら良いかも。でもきっともう少し有効な時間の使い方はあるかもね。

今回の木戸銭…600円