cinema eye

『カーリー・スー』

鑑賞日92/9/5(ビデオ)
 ビデオが出たのでようやく見ました。はっきり言って大した映画ではありません。もっと上質なコメディを期待していた(例えば『ペーパー・ムーン』のような)のですが、意外やこれはヒューマンタッチの平凡なラブストーリーだったのですね。で、ラブストーリーとしては、実に凡庸、大した障害もなくすんなり男女が結ばれるのは面白くもなんともない。

 で、見所はただ一つ、スー役のアリスン・ポーターだけ。この子、本当に良い顔しますね。女の子はどんなに小さくても女であることを痛感させるような表情や仕草。テータム・オニールの鋭さや、ジョディ・フォスターの深さはありませんが、豊かさではこの子が一番。アメリカの子役には本当に驚嘆します。

 それにしても、全く血のつながらない3人が家族として結ばれるこの映画、いかにもアメリカ的ですね。家族は何よりも大切だが、決して「血」のつながりは 東洋のように重んじない。頭では理解できても、感覚的には我々にはわかりにくいものがあるように思います。

 それにしても可愛い女の子が欲しいなぁ。

今回の木戸銭…700円