cinema eye

『バットマン&ロビン〜Mr.フリーズの逆襲』

鑑賞日97/6/27(試写会)
 試写会のチケットを貰ったので、バットマンの新作を見てきました。このバットマンシリーズ第4作は、悪役にシュワルツェネッガーを迎えてさらにパワーアップしています。なんでもシュワちゃんが悪役をやるのはターミネーター以来13年ぶりだそうですが、確かに主役のバットマンを完全に食う活躍を見せています。「Mr.フリーズ」という氷の魔人役も、シュワちゃんらしいキャラクターで、結構いけていますが、惜しむらくはせっかくのシュワちゃんの肉体が、アイススーツ(とでも言うのでしょうか?)で覆われていて、動きも鈍く、あまりアクションスターらしいところが見られなかったのが残念です。

 ストーリーはお定まりの、ゴッサムシティに悪人が現れて、それをバットマンたちが戦い倒す、というもので、特に新味はありません。せいぜいバットマンとロビンが喧嘩したり、新しいバットマンの味方が登場したりするくらいです。美術や照明・撮影は、相変わらず凝りまくっていて、いかにもというイメージで良いのですが、音楽が少々耳障りなくらいにうるさいのが惜しまれます。

 それと所詮シュワちゃんは大スター、完全に悪役に徹し切れていなくてちょっと人間らしいヒューマンさが中途半端だと僕は思いました。どうせやるなら最後まで徹底的に悪役でいかなくちゃねぇ。

今回の木戸銭…1000円