cinema eye

『バッド・ガールズ』

鑑賞日96/3/31(ビデオ)
 女性4人が主役の痛快西部劇。こんなかっこいいヒロインたちは、映画史の中でも数少ないのではないでしょうか。

 すでに見た方も多いと思いますが、ストーリーは、西部で娼館を経営する女主人が、たちの悪い客から女の子を守るために射殺し、死刑になろうとしているところを3人の娼婦が救出。これからのために銀行でなけなしの預金をおろそうとしているところで銀行強盗と出くわし、金を奪われます。このギャングたちとの対決がクライマックスです。

 とにかく主役の4人が目を見張るほど凛々しくて頼もしくて生き生きとしていてかっこいいですね。女優としての格から行けば、メアリー・スチュワート・マスターソンや、アンディ・マックダウェルの方が上なんでしょうが、でも残る2人(マデリーン・ストウ、ドリュー・バリモア)の方が、ずっといいです。特に中心となるマデリーン・ストウは美人で聡明で気が強くて、まさにアメリカの頼もしいヒロインのあるべき姿。映画後半は、ちょっと恋をして取り乱したりして女々しくなってしまうのが残念ですが、前半のかっこよさは群を抜いています。

 男優陣も頑張って引き立てています。敵は最後にガンアクションでみんな女優陣に撃ち殺されてしまうし、味方の男も殺されたり家で待っていたりで、本当に情けなくて面白かったです。痛快な女性アクション映画という点では『テルマ&ルイーズ』に並ぶ映画でした。

今回の木戸銭…1400円