cinema eye

『69』

鑑賞日05/5/19(DVD)
 村上龍の自伝的小説を映画化した青春ドラマ。70年安保直前の1969年、長崎・佐世保の進学校ではじける主人公たちの青春っぷりが楽しくまぶしい。見ていて本当にわくわくします。この手の映画に出させたら相変わらずピカイチの妻夫木聡と安藤政信が良いですが、この二人に挟まれてオロオロする金井豊、そして妻夫木の父親役の柴田恭兵がいい味を出しています。

 当時を知らない脚本家・宮藤官九郎と監督・李相日のコンビが、単なるノスタルジー映画ではなく、普遍的な青春映画に仕立て上げているところが素晴らしいと思います。原作も村上龍にしては明るい異色作ではありますが、映画はさらに楽しくはじけています。クドカンファン及びイケメンファン必見、そうじゃなくても青春ドラマ好きにはお薦めの一本です

今回の木戸銭…1300円