cinema eye

『スリー・リバーズ』

鑑賞日94/10/23(ビデオ)
 ブルース・ウィリスが主演のアクション・サスペンス。「水のダイハード」という宣伝文句には若干の誇張があると思いましたが、それなりに楽しめる作品でした。

 ストーリーは、単純なのですが、設定が結構複雑で、要は親戚みんな警察一家のブルース・ウィリスの内部告発が肉親の情が絡んで、誰にも信用されずにぐちゃぐちゃになるわけでして、結局ブルース・ウィリスが一人で犯人を追いつめなければならないという、そういう意味では「ダイハード」かもしれません。

 犯人当てのサスペンス部分は、最初から結構絞られてきますがアクションはさすがに凄い。今流行りのSFXがどれほど取り入れられているのかは知りませんが、「ありゃ死ぬぞ」と思わせるようなシーンも出てきて、頑張っています。もっとも「ダイハード」でガラスの破片の上を裸足で走るような、リアルに痛さが感じられるようなアクションが少なかったので、そういう点ではブルース・ウィリスを起用したんだから、そういう見せ場も欲しかったな、と思います。

 脚本も演出も役者も全体にまあまあ、悪くはないけどちょっと物足りなさが残るかな、といった感じでした。

  今回の木戸銭…1100円