31st合宿ニュース

ちょっと久し振りに静岡へ。男女同数の合宿も久し振りでした。
天気予報では土日とも雨でしたが、「晴れサークル」パワーで雨雲をなぎ倒し、たっぷりと穏やかな東海道を満喫してきました。


今回の日程


11/15


11:45 藤枝駅

今回はそれぞれのクルマで寄るところがあったので、集合は現地とする。栗田車は、本郷で森ちゃんを拾って一路東へ。愛知県内は好天だったにも関わらず、静岡県に入ると俄に雲行きが怪しくなる。掛川近辺での豪雨を抜けて、吉田インターを出た頃には小雨に変わった。
藤枝駅で横井さんとうみりんをピックアップすることになっていたので、国道1号を目指していたが、途中で少し道に迷って島田方面に向かってしまい、大井川にかかる世界最長の木造遊歩橋「蓬莱橋」を見てから藤枝に。ほぼ予定通りの時間に二人をピックアップして、宿の藤枝エミナースに向かう。

12:00 藤枝エミナース着・昼食

栗田車が12時ちょうどに藤枝エミナースに着き、あらかじめ予約してあった宿のレストランに座った頃、中須賀車(川上・瀧上)も藤枝入り。5分ほど遅れてレストランに現れる。工藤車(月原・犬飼)は、藤枝には栗田車とほぼ同じ頃に着いていて、駅前の西友で買い出し。戦う前から覚悟の自主買い出しである。そのせいで15分ほど到着が遅れてしまい、昼食が慌ただしくなってしまった。

 

昼食は安いパスタのランチを皆が頼む中、高価な牛タンのランチをスカさんと瀧上ちゃんが注文。ランチからいきなりフルコースである。
合宿直前に大会と重なり、どちらに参加するか迷った挙げ句に、ペアの田中くんを振り切って合宿に来た川上くんをいきなりエドちゃんがいじめ始める。「僕なら両方辞退して反省の態度を取りますけどね。自分だけ合宿に来て楽しんじゃ田中くんに申し訳ないでしょ」などと言う。川上くんは「せっかく合宿に来たのになんでいじめられるのか」と呻いていた。挙句に席を立つ時に椅子をいちいち倒す。椅子の背に大きなリュックをかけているからだが、どうしてそんなものを食事の時に持ってきているのかが不思議だ。

13:00 テニス〜買い出し車決定戦


雨はまだ小康状態を保っているが、いつ降り出すかもわからない。急いでコートに向かう。一見オシャレだがちっとも実用的ではないクラブハウスで着替えてアップ。すぐに買い出し車決定戦を始める。でも、もう買い出しは済んでいるから、実は意味がない戦いなんだけどなぁ。

例によって、コートチェンジごとにペアを変える方式のミックスダブルス。この方式だと、実は最初のトスが肝心である。1回戦、栗田車vs中須賀車。最初は海野・横井組vs川上・瀧上組。川上くんにサービスをさせることに成功させた栗田車。これでスカさんはサービスが回ってこないし、こちらも女性のサーブは常に横井さんになるので、かなり栗田車が有利に立った。しかし、それでも栗田・森ペアと中須賀・瀧上ペアでは苦戦。デュースにはなってもゲームが取れない。なんとか1ゲームは取ったものの、海野・横井組が川上・瀧上組に2ゲームを取られて、結局5-7で中須賀車が辛勝。なかなか白熱して面白い戦いだった。

続いて栗田車vs工藤車。これで負けた方が事実上の買い出し車決定だ、って、だからすでに工藤車が買い出しを済ませているんだけど。この一戦はエドちゃんが栗田・森組には勝ち目がないと悟ったか、この対戦を捨てて海野・横井組vs工藤・月原で勝負を挑む。これも白熱したゲームが続いたが、結局6-2で栗田車が勝利。

実質的な買い出し車が決まったために、エドちゃんは中須賀車との対戦を棄権。まあ確かにこれ以上やっても意味はないよね、ってことで、ここからは普通にゲーム練習をする。もっとも空模様はかなり怪しく、買い出し車決定戦の途中から常に小雨が降り続く状態に。最初はビデオを撮っていたエドちゃんも途中でやめてしまったので、今回はビデオを持っていったものの、ほとんど撮影はせず。そんな中でも、空いているコートで黙々とサービス練習を続ける川上くん。ああ、でもボールひとかごを全部使っちゃって、雨でボール全部ダメになっちゃうじゃん、とみんなは川上くんよりもボールの心配をするばかりだった。


で、雨がひどくなってきて、一旦中止。川上くんはせめてもの償いのつもりか、ボールをひとつひとつ掃除しはじめた。ほうきでボールから汚れを落とす作業をまたも黙々と続ける川上くん。なんだか妙な光景だった。

雨は降ったりやんだりで、結局4時半にテニス中止。すでに暗くてボールがよく見えない。急いで撤収して宿泊棟に戻る。まあこの天気で良くこれだけテニスができた。満足。









17:00 入浴&ビール

テニスが早く終わり、買い出しも済んでいるので、みんなすぐに入浴する。お風呂も空いていてゆったりと入ることができた。合宿の一番の楽しみは入浴後のビール。さっさと風呂から上がってきた男性陣はどんどん買ってきたビールを空けていく。買い出ししたつまみもガンガン食べる。さらに女性陣も順次やってきて、珍しく夕食前に全員部屋に揃ってビールを飲むことに。こんなことも珍しいが、和やかでなかなか良い感じだ。

スカさんが部屋にあったボックスティッシュを使って「利きティッシュ」をする。いろいろ触ったり見たりして「これは大手のティッシュではない、どこか中小メーカーのものだ」と断言。実際に箱を空けて見てみたところ、丸富製紙という静岡のメーカーのものだった。どうだ、と威張るスカさん、さすが某大手製紙メーカー課長!でも何の役にも立たない特技だけどね。


18:30 夕食

レストランで夕食。料金の割にはいろいろとバラエティ豊富なメニューで美味しい。明日もとろろ食べるのに、と言いながらとろろを味わい、肉も焼く。桜エビもマグロもわさび漬けも静岡の名産品。さらにお茶も美味しい。静岡はグルメな県である。
料理を堪能していると、瀧上ちゃんがいきなり「あ、お昼と同じレストランだ」と言い出す。なぜ気づかない、瀧上!

  

20:00 部屋で宴会

夕食後は再び部屋に戻って宴会に突入。今回は和洋室と部屋が広いので、10人でもさほど狭くは感じない。しかも部屋は一番端で、下が女性陣の部屋なので、少々騒いでも大丈夫。ビールはあっと言う間になくなっていったので、エドちゃんやスカさん持参のシャンパンや日本酒もどんどん空けられていく。うみりんが飲むのはいつものことだが、期待の犬飼ちゃんも調子が良い。

恒例のATC杯ミックスダブルスのペア決め。明日の天気も回復しそうなので、ペア決めにも気合いが入る。今回もエドちゃんがアミダくじを作る。1回戦の組み合わせは海野・犬飼組vs中須賀・横井組、準決勝はその勝者と川上・月原組、もう一方の準決勝は栗田・森組vs工藤・瀧上組と決まる。
今回のハンデを設定は、横井さんと瀧上ちゃんが各ゲームごとに30ハンデ、ツッキーが15ハンデを負う。さらに川上くんはサービスを3本打ってもOKという特別ハンデ。本人のためにはならないルールだが、どちらにせよ速いサーブが飛んでくることはないので、あまり意味はないかも。

ハンデを考慮しても、優勝候補は中須賀・横井組と工藤・瀧上組だろう。特にエドちゃんたちは、これまでもペアを組んで試合に出てきただけに、今回初めて一緒にテニスをするスカさんと横井さんのペアよりも有利である。
後はハンデを生かして栗田・森組が勝ち上がるかも、という予想もあったが、栗田がすでに大会2連覇しているのでモチベーションの低さが「ダメかも」と囁かれていたようだ。

今回は「マイティッシュ」を持ち込んでいないエドちゃん、部屋の“中小メーカー”製ティッシュでティッシュまきを披露する。「大手じゃないと飛びが悪い」とか言いながら、相変わらず見事に(?)ティッシュをまき散らす。スカさん以上に何の役にも立たない芸だ。

ちょっと宴会疲れしてきてダレたところで、川上くんが何気なく「僕の人生でテニスは8割を占める」と言ったのが、皆の目を覚ます。8割って、仕事はどれだけ?家族は?友達は?とみんなビックリ。川上くん曰く「いや、仕事もテニスをするためにしているんだから」だって。うーん、凄い。人生の8割までをテニスにかける男、川上38才晩秋。人生の8割を賭けているんだから、せめてトスが一度で上がればいいのだが。

川上くんに対抗したいのか、エドちゃんも頑張る。「僕はテニスと言うよりもATCが人生で一番大きい!人生の5割はATCだ!川上さんはテニスの中にATCが含まれているんだろうが、僕はATCの中にテニスが含まれている!もしATCがスキーサークルだったら、僕は毎週ゲレンデに通ってスキーをやるよ!」だって。いや、そこまでATCを愛してくれているのは、本当にありがたいし、まさにメンバーの鏡だけど、さすがにATCがスキーサークルだったら、創設者である栗田ですら他のテニスサークルに替わるかも、と思います。

今回は5時半からビールを飲み始めたので、11時を回る頃にはかなり酔いも回ってきていた。あまり飲めない瀧上ちゃんは「楽しい!キャハハハ!」とハイになっている。犬飼ちゃんと二人羽織にチャレンジするし、座布団をいきなり何枚も重ねて座るし、スカさんや川上くんに向かって暴言を吐きまくるしで、「岩井ちゃんみたいだ」と最高の賞賛(?)を受ける。あの名横綱岩井ちゃんに迫る女性が再び登場するとは恐ろしいことだ。

犬飼ちゃんは、スカさんにしきりに「明日は30ハンデじゃなくて40ハンデにしてください」と迫っている。しかしスカさんも頑固で「いや、それは絶対に勝てないからダメだ」と突っぱねている。犬飼ちゃんはスカさんと握手をして、「これで契約成立ですね」と可愛ぶるがスカさんにはねつけられる。瀧上ちゃんたちが「この子は彼氏と手も握っていないのに、スカさんは手を握ったんですよ!だったら40ハンデにしてあげなくちゃ」と言われる。犬飼ちゃんは「肉体関係を結んだのに・・・」とまで発言。さすがにこれでスカさんも折れるかと思ったのに、それでも最後まで「いや、40じゃ勝てないからダメだ」と言っていた。

12時を回って、うみりんはまだ「神の声」を出すに至っていないが、かなり酔ってはいる。ほとんどダウン寸前。犬飼ちゃんも顔を赤くしてフラフラしているので、そろそろお開きにしようかということになる。大人しく飲んでいた森ちゃんや横井さん、ツッキーらが手早く片づけて、うみりんはさっさとベッドに倒れ込む。ベッドだから多分ローリングポンはしないと思うが。



11/16

8:10 朝食

朝起きたら快晴である。エドちゃんは6時に起きだしてゴソゴソしている。うみりんの携帯のアラームが7時に鳴り響くが、ベッドサイドの床に落としているため、うみりんは見つけられずまた寝てしまう。仕方なく栗田が拾って止める。
女性の部屋でも、瀧上ちゃんがアラームをバイブにしたまま震わせていて、横井さんの目を覚まさせてしまったらしい。天皇に対して失礼千万な振る舞いである。大きな声で寝言を叫んで、みんなをビックリさせたらしいし。さすがは新横綱。

ともあれ早起きしたメンバーは朝風呂に入り、8時過ぎにレストランで朝食。とにかく快晴なのでみんな気分も晴れやか、テニスやる気満々。



9:00 テニス〜ATC杯賞金争奪ミックスダブルス大会

いよいよ恒例のATC杯ミックス。馬券の売れ具合は、やはり中須賀・横井組がトップ。続いて栗田・森組、工藤・瀧上組と続く。海野・犬飼組は、うみりんが自ら3口購入しただけで他は誰も買っていないので、もし優勝したら賞金総取りだ。

1回戦、海野・犬飼組vs中須賀・横井組は30ハンデか40ハンデかの攻防戦を昨晩繰り広げた注目の対決。結局スカさんが折れず30ハンデで戦ったため、あっさり中須賀・横井組が6-2で制す。
準決勝、栗田・森組vs工藤・瀧上組も、30ハンデをものともせずに工藤・瀧上組が6-0と圧勝。チャンスボレーをことごとくミスした森ちゃんによれば「あの二人がコートの向こうでカサカサと動く音がイヤ!」だったそうで、“ゴキブリテニス”に繊細な森ちゃんがやられたということか。
もうひとつの準決勝、中須賀・横井組vs川上・月原組は接戦。さすがツッキーは前回大会チャンピオンだけのことはあって、川上くんを上手く生かしながら健闘する。しかし、それでも雨の降っていない時の川上は弱い。最後は力負けしたが、試合は7-5と接戦だった。

決勝戦、競り勝ってきた中須賀・横井組は、すでに3試合目で体力が心配。なにせ合計年齢80才を軽く超える最年長ペアだけにもつれると息切れしそうだ。工藤・瀧上組のゴキブリテニスはその点、元気いっぱい。試合は最初から工藤・瀧上組がリードして、5-3でマッチポイントを握るが決めきれない。そこからスカさんと横井さんが追い上げる。結局6-6でタイブレークに突入。タイブレに入ってさすがに最年長ペアが一休みしている間に差を広げられ、結局タイブレ7-4で工藤・瀧上組が勝利。何回も決勝戦で負けてきたが、ようやくエドちゃんATC杯初優勝である。瀧上ちゃんは合宿初参加で初優勝。横綱だけにツキもあるようだ。

8口売れていた工藤・瀧上組の馬券のうち、なんとうみりんが3口も購入していた。しかも、優勝した二人とも自分たちを1口も買っていなかったので、またまたまたうみりんが稼ぎ頭。毎回馬券で昼食代を稼いでいるうみりんの勝負師ぶりも凄い。
それに比べて直前で工藤・瀧上組を外した川上くんは、ずっとそのことを口惜しそうにブツブツ言っている。そんなことではギャンブルに向かないな。やはりジャンケン向きか。それよりも、この快晴できっと多治見では大会が行われているぞ、田中くんに電話して謝ったらどうだ?

13:00 昼食「丁子屋」

 

12時にテニス終了、ホテルの大浴場に入って汗を流し、12時40分に出発、一路丸子を目指す。江戸時代からの老舗というとろろ汁の名店「丁子屋」に着いたのが予約してあった1時ちょうど。広い駐車場はクルマでいっぱいでビックリする。これは本当に予約しておいて良かった。

中に入れば十返舎一九の像があって、ちょっとした博物館状態。古い木造の建物の中を登ったり降りたりして、「栗田様」の札が置いてある個室に入る。メニューは定食で「丸子」「府中」「駿河」など。とろろ汁は一緒で、それにいろいろオプションがついて高くなるということだ。2800円の駿河が4人と2000円の府中が6人。その差は刺身とメロンがつくか、むかご揚げ団子がつくかのようだ。とろろ汁はさすがに美味しい。たっぷりとあるとろろ汁を麦ご飯にかけて掻き込む。江戸時代、東海道を旅した弥次喜多もこうしてとろろ汁を味わったのだろうか。

店の外には土産物も並んでいる。本当に単なる食事処というレベルを超えて、まさに観光スポットになっていた。




14:30 岡部宿大旅籠柏屋歴史資料館

丸子を出て国道1号を西に戻る。岡部にある「大旅籠柏屋歴史資料館」へ。ただ、栗田車と中須賀車は間違わずに来たものの工藤車がちっとも現れない。どうやら行き過ぎてしまって迷っていたようだ。かなり待たされて工藤車がようやく到着するも、しかし、本人達はいたってお気楽で、3人で「親子みたい」とか言いながら手をつないで歩いてくる。人をぼんやりと待たせておいて何をやっているんだか。

柏屋は入口にいきなり弥次喜多のジオラマ。なかなかリアルで笑える。上がって説明を受け、中を見学。2階に上る階段がかなり急で、誰か落ちてきたら大変だ。2階にも弥次喜多が食事をしているジオラマが置いてあり、その前でATC杯で優勝した工藤・瀧上組がコスプレして記念撮影。さらに、こういうことは必ずしておく川上くんにもしっかり「股旅姿」になってもらって撮影。妙に似合っていてメンバー大爆笑。なんだかんだ言っても、川上くんはやはり合宿に欠かせない。

  


資料館から出た中庭はお土産を売っていたり、お茶と団子を食べられたりするスペースがある。しばし、みんなでまったりと過ごす。お茶が美味しいのは相変わらず。
ギャラリーを見学し、さらに体験工房の前に駕籠があったので、早速犬飼ちゃんが乗り込みお姫様気分に浸っていた。

  


15:30 岡部出発

柏屋の駐車場で解散して、栗田車は横井さんとうみりんを焼津駅まで送る。二人は静岡に止まる「ひかり」がギリギリのタイミングで乗れるかどうか、というところだったが、無事に間に合う。もっとも席がなくデッキで1時間過ごしたようだったが。合宿帰りに立って帰るのは辛かっただろうに。

名古屋組は浜名湖S.A.に集合。例によってみんなでソフトクリームを食べる。エドちゃんがツッキーと犬飼ちゃん、栗田が森ちゃんと、それぞれ自分のクルマの女の子にソフトを奢ることに。すると誰からも何も言われなかった瀧上ちゃんが「わたしには誰も奢ってくれない!」と叫ぶ。仕方なく(?)川上くんが奢ることになった。新横綱、突っ張りも一人前である。

夕暮れの浜名湖の景色を楽しみ、犬と戯れたところで解散。
「遠足は家に帰るまで遠足です」が今回の幹事の締めの言葉でした。




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