PUPPP(pruritic urticarial papules and plaques of pregnancy )

作成 たらお皮膚科
妊娠線に沿う方向に皮疹(紅斑、丘疹)の配列傾向がみられる。
腹部(やや左側)。ステロイド外用剤の影響を受けた皮疹。
腰部の丘疹と紅斑。この患者さんは項部や上肢にも紅斑が見られた。

妊娠後期に発症し、初産婦に多い。体幹を(特に腹部に初発)中心として、四肢に蕁麻疹様丘疹と蕁麻疹様紅斑が出現する。初期には妊娠線に一致して生じる傾向があり、かゆみが強い。皮疹の形態は時に多彩で、環状あるいは連圏状となることもある

PUPPP(pruritic urticarial papules and plaques of pregnancy ) 妊娠後期に発症し、初産婦に多い。体幹(特に腹部に初発)を中心として、四肢に蕁麻疹様丘疹と蕁麻疹様紅斑が出現する。初期には妊娠線に一致して生じる傾向があり、かゆみが強い。皮疹の形態は時に多彩で、環状あるいは連圏状となることもある。出産後急速に消退する。欧米では妊娠後期に生じる多彩な皮疹を総括して polymorphic eruption of pregnancy と呼ばれている。
妊娠性痒疹 妊娠初期(2〜3ケ月)に、多くは2回目以降の妊娠の際認められる。突然四肢屈側を中心としたかゆみの激しい丘疹が播種状にみられ、次第に体幹にも拡大する。夜間のかゆみが激しい。色素沈着を伴う。出産後急速に消退する。
妊娠性疱疹 妊娠中あるいは出産直後に発症し、かゆみの激しい浮腫性紅斑で始まり、遠心性に拡大するとともに辺縁あるいは紅斑内に水疱を形成する。

参考文献;皮膚病診療10 VOL.22.NO.10.2000