2003年9月28日(日)

東海高校(男子校) 「カヅラカタ グランドロマン」 公演時間:1時間  

ベルサイユのばら ーアンドレ編ー  (観劇レポ) BACH・記

 

 この公演は文化祭の講堂での演目のひとつとして行われたため、 確実に観るため、開門前から友人達が

並んでくれました。私は関東からの友人と新幹線ホームで合い、急ぎ東海高校へ向かい、 9:40頃、講堂に

到着し、先に来ていた友人達と合流し、 ナント最前列中央で観る事が出来ました。

 

 色々なパフォーマンスや管弦楽の演奏を見聞きし、松浦亜弥やモー娘の似に大笑い。踊りや衣装はなかなかの

ものでした。「ベルばら」のひとつ前の演劇は1時間物でしたが、感動のラストで、良く出来た演目でした。

この公演が始まってから暫くして、講堂の外が騒がしくなってきて、 演劇終了後に教頭先生から説明が有りました。

近くの地下鉄&JR大曽根駅から、ぞくぞく皆が東海高校へ向かっているそうで、目的は勿論、皆様「ベルばら」。

講堂の定員は1200人ですが、東海中・高生が舞台と最前列の椅子の間や通路に座ってくれて1500人、

入場出来ましたが、入れなかった方々がいっぱいでした。

 

 いよいよ開演。最初に組長兼プロデューサーの子の挨拶が有り(勿論宝塚メイク)、 プロローグが始まりました。

<小公女>も<薔薇の少女>も可愛らしく、 手に持っている飾りも綺麗でした。 「衛兵隊の訓練」の場面から

始まりましたが、踊りが綺麗に揃っていました。衛兵隊員の衣装は、詰め襟の学生服をベースに作られていました。

アランのお衣装は、ちょっと目立っていました。 オスカル様とアンドレも、勿論しっかり踊っていました。

 

 そしてブイエ将軍が登場し、その後「結婚?」の場面。 ジェローデルは優雅な物腰で、青いマントでした。

アンドレはカーテン前で「オスカルを渡すものか!」と熱演。その後「毒ワイン」の場面で、オスカル様は、

ヴァイオリンをちゃんとBGMに合わせて 弾いていました。途中演奏ミスをすると客席から「頑張れ〜」のかけ声。

客席からの応援も見事でした。「動かないで聞いてくれ。」とアンドレが告白する場面は、 演技が真に迫っていて、

見入ってしまいました。このシーンでは、客席で恥ずかしげにうつむく子(男子)がおり、 初々しい反応です。

 

 ここで、高貴なムードを漂わせて、扇を持った王妃様が登場。 オスカル様との別れのシーンが繰り広げられます。

この場面では、オスカル様は白いマントを身に着けていました。ジェローデルが身を引いた後「愛の巡礼」を歌う

オスカル様ですが、 とっても上手で、歌い終わると拍手がいっぱい。

 

 「今宵一夜」の場面が進むに連れて、うつむいてしまう子が更に増えました。OA二人とも、きついポーズですのに、

しっかりキープしてました。 すごい役者魂です。そして、カーテン前でジャルジェ家の人々が見送るシーンでは、

ばあや役で男の先生が特別出演なさり、客席の生徒達はノリノリ。  ロザリーやベルナールに「共に戦う」と宣言し、

ジェローデルに命令撤回を言われるが、自分の意志を貫くオスカル様。 「この戦闘が終わったら結婚式だ」の

台詞もちゃんと有りました。 そして、手すりもちゃんとついた橋に、「アンドレが攻撃開始を知らせに来て撃たれ」、

側へ寄ろうとするオスカル様。それを止めるジェローデル。本格的です。

 

 アンドレの死後「アランや衛兵隊や市民達と戦うオスカル様」。この群舞が、迫力満点で、客席からは拍手&拍手。

「撃たれたオスカル様」はちゃんと持ち上げられ、客席から 「わー!」という感嘆の声。ますます本格的です。

ついに息絶えるオスカル様。そこへ「オスカール」と呼ぶアンドレの声。幕の上手から、オスカル様を迎えに来て、

二人の「愛 それは〜」の二重唱。

 

 これで終わりかと思ったら、王妃様が現れエトワールで熱唱。本当の宝塚の舞台の様に、登場人物が順番に

出てきて、お辞儀。今回はアンドレ編ですので、 ラストにアンドレが出てきて、みんな一列に並んで、

客席の右→左→中央の順にお辞儀をしてご挨拶。

 

 大きな拍手の後、アンドレ役の子が、マイクを手に挨拶をしました。 普段はひょうきんな子だそうですが、

感極まって涙・涙で 言葉がとぎれ、とぎれ。私達の涙腺も・・・。

 

 この感激を大事にしようと、ラストの演目 の吹奏楽部の演奏も聴きました。 最初から最後まで全ての演目を見て、

文化祭を満喫致しました。 秋晴れの素晴らしい日に、素晴らしい青春のドラマに触れられて、 充実した素晴らしい

気持ちで、お昼ご飯を食べました。。。

                                  ー完ー

 
 

 宝塚にかなり忠実に構成されたすてきな劇だったようですね。だから「カヅラカタ」(笑)というわけだったのですね。

生徒さん達だけでなく、父兄の方々の協力あってこその劇だったと聞いております。まじかに見ていたら、きっと

BACH様のように生徒さん達の一生懸命さをそのまま感じとることができたかもしれません。見たかった・・・(泣)。

 東海高校は、名古屋では難関私立高校のひとつとして有名です。そんな堅物イメージのある高校の生徒さん達が

演じていらっしゃる劇に興味はありましたが、私は土日休みのない仕事だったうえに、息子のお友達の親御さんが

先生をなさっているので(あちらは、私の顔など忘れてみえると思いますが・・・)、ちょっと行くのが恥ずかしかった

のです(^^;)。観劇を諦めておりましたが、BACH様が、お忙しいなか、わざわざ観劇レポをお寄せくださいました。

BACH様、生き生きとした素晴らしいレポをありがとうございました。アップが大変遅くなりまして、申し訳ありません

でした。

 ご参考までに、東海学園中学・高校のサイトにリンクしておきます。昨年は、ベルばらのページがあったのですが、

今はどうなっているのかしら?

by miki

 
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