幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 12月19日 ● クリスマス・プレゼント。

 先日あるテレビ番組で、女の子が期待するクリスマスプレゼントの希望金額平均が約45,000円、対して男の子のプレゼント予算は約13,000円というアンケート結果を示していました。4〜5万円くらいは、と思っている女の子と、せいぜい1万〜1万5千円だなぁ、と考えている男の子のギャップに笑ってしまいました。

 もっとも笑っていられるのは現役ではない部外者だからで、会社の同僚Mっちゃんなどは、この話を聞いて深刻そうです。「月々3万円からできる不倫」なんてタイトルの本を書こうかと考えているようなMっちゃんは、いかにお金をかけずにインスタントな不倫ができるか追求している求道者です。

 当然、このクリスマスシーズンには、付き合っている女の子たち(複数形)と、それぞれにクリスマスイベントを過ごさなければなりません。既婚者と付き合っている以上、彼女たちもそれなりの誠意(=見返り)を要求するそうで、ある程度見映えのするプレゼントも用意しなくてはなりません。Mっちゃんが「1年で一番イヤな季節」というのもわからなくはありません。

 まあMっちゃんは自業自得ですから、どんな目に遭おうが知ったことではないのですが、真面目に付き合っている若い男の子たちには、確かにこの風潮は納得できないものがあるでしょうね。クリスマスというのが本来どんな日なのかは説明するまでもありません。それが日本に輸入されて、少しずつ意味がずれてきたのもある程度は仕方ないと思います。しかし、女の子がお姫様気分でプレゼントを貰える日、ということになると、これはあまりにも本来的な意味からかけ離れ過ぎています。

 2人でイベントとしてロマンチックに過ごす、ここまでは納得できますが、男の子がレストランを予約してプレゼントを用意して、一晩で10万円からの出費を覚悟しなければならないなんて、バブル期からの悪習に過ぎません。バブルが崩壊して少しは地味にクリスマスを過ごすようになったかと思いきや、相変わらず女の子がそんな夢を見ているとは驚きです。

 もっとも現実には女の子たちも言っているだけ、という部分もあるんでしょうね。この長引く不況に、バブルに乗り遅れた若い女の子たちは苛立っているのだと思います。就職は氷河期だし、会社ではいつリストラされるかわからないし、周りの男どもは覇気がないし。せめて高望みを言うくらいはタダだもんね、という気分じゃないかと思います。「いい男がいない」というのが最近の女の子の口癖ですから。
 
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