幹事クリタのコーカイ日誌2016

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2月21日 ● ミスしても気にしない。

 今日は発表会に向けてバンドでのリハーサルでした。毎年恒例の講師バンドを率いて(?)、10分間だけの短いリハーサル。今年はドラムとギターの先生が去年から代わっていますが、サックス、ベース、キーボードの先生は一緒です。すでに6回目のバンドの発表会なので、さすがにリハーサルも昔より落ち着いてできました。

 と言っても、やはり緊張しないわけではなく、いつもの練習通りとはいきません。ちょこちょこと細かくミスをしてしまいました。以前と違うのは、ミスをしても演奏中はあまり気にしないようになったこと。やってしまったミスは反省してもどうしようもないので、演奏している間は常に次に向かっていかないと良い演奏になりません。特にバンドですから、僕が一人ミスしたとしても、どんどん演奏は続いていきます。止めてやり直すこともできないのですから、もう気にしないに限ります。

 こんなことは頭では以前からわかっていましたが、実際に演奏しているとどうしてもミスしたことを引きずりがちです。ミスを引きずるとますます緊張していつも通りにできなくなりますから、またミスをします。ミスがミスを呼ぶ連鎖反応が起き始めると、ボロボロになってしまうので、今やらかしたミスはその場で捨て去るに限ります。

 それと、これも僕のような性格の人間の悪い癖で、演奏はノーミスでなければならないと思い込みがちですが、本当に素晴らしい音楽というのはそういうことではないと思います。ミスをしなくても、何にも人に伝わらない演奏というのがあります。逆にミスがあっても感動したり興奮したりする演奏もあります。ミスを恐れて縮こまった演奏をするのではなく、ミスしても楽しくノリノリで演奏する方が「受ける」ということが徐々にわかってきました。

 それもこれも経験を重ねて実感してきたからこそです。今日サックスの生徒さんで初めて発表会に挑戦する若い男性がいましたが、僕は先生から「緊張しない方法はありますか?」と振られたのですが、「ないです」と答えました。散々緊張してミスを繰り返してきた僕から言わせれば「緊張しないように」と考えれば考えるほどドツボにはまります。それよりは「緊張はするもんだ」と思って臨んだ方が意外と開き直れます。

 僕はもうバンド形式の発表会だけで6回目、他の形式の発表会を含めれば16回目です。それでもまだリハで緊張するのですから、初めてで緊張しないで演奏できるのは特別な才能のある人だけだと思います。普通の人間にとって緊張しない方法は「場慣れ」しかないのですから、ミスする前提で臨んだ方が良いですよ。


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