幹事クリタのコーカイ日誌2016

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2月15日 ● 錦織メンフィス4連覇。

 錦織がまたやりました。メンフィス・オープンで優勝したのです。錦織は第1シードでしたから、もちろん勝って当たり前の立場ではありますが、だからと言って実際に勝ち切るのは大変なことです。しかも錦織はこれでなんとメンフィス4連覇。この大会ではジミー・コナーズと並ぶ最多4度目の優勝であり、同一大会を4度制したことがある現役選手は錦織以外にはジョコビッチ、フェデラー、ナダルの3人しかいません。まあ彼らは同一グランドスラムを何回も制覇しているのですから、同じ扱いにするのはどうかとは思いますが。

 昨年後半はかなり自分のテニスを見失って低迷した錦織ですが、年末のツアーファイナルから徐々に復活を果たし、全豪では昨年と同じ8強、続く今大会で優勝とペースを取り戻してきました。全豪以降は北米ツアーに入っていますので、地元の錦織としてはここでポイントを稼いでランキングを上げておきたいところです。4位までに入れれば全豪のように準々決勝でジョコビッチに当たってしまうという不運を避けられます。3月のマイアミとインディアンウェルズというマスターズ1000大会でポイントを稼ぐことができると良いのですが。

 最新のランキングでは1位のジョコビッチが16,790pでダントツ。続く2位マレー8,855p、3位フェデラー8,795pとこの2人もかなり4位以下を引き離しています。なので錦織が目指すのはこの4位。バブリンカ5,870p、ナダル4,880p、フェレール4,325p、錦織4,235pと僅差で並んでいます。ただバブリンカは全仏優勝の2000pを全仏までは維持しますので、そこまでは4位に入るのは厳しいでしょう。ただクレーシーズンの活躍次第では全仏後に4位は十分可能性があります。

 錦織は昨年はトップ10に定着するということは確実に成し遂げました。今シーズンはいよいよグランドスラムおよびマスターズ1000大会の優勝が目標です。錦織の力なら可能性はあるとはいえ、ジョコビッチの圧倒的な強さを考えると、やはりドロー運にも恵まれないとなかなか達成は容易ではありません。そのためにもまず第4シードまでに入って、力をセーブしながら大会を勝ち上がることが大事なのです。今の錦織はトップに上り詰める選手になるか、10位以内をキープするだけの(それでも十分にすごいのですが)選手になるかの岐路に立っていると思うので、ぜひ今年もうひとつ階段を上がってほしいと願っています。


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