幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月8日 ● ベッキー不倫略奪愛の切り口。

 世間で大盛り上がりだけど、本質的にはどうでも良い話題の筆頭が芸能人のスキャンダルです。そして久しぶりに、恐らく矢口真理の「クローゼット事件」以来の格好の大ネタとして降ってきたのが、ベッキーと川谷絵音の不倫騒動。これはもういろいろな意味でおいし過ぎます。当分は芸能マスコミは特需とばかりに盛り上がれることでしょう。

 この話題が芸能マスコミ的に「おいしい」ところは切り口がいくらでもあることです。好感度ナンバー1タレントして長年君臨してきたベッキーが、よりにもよって「不倫略奪愛」。相手は人気急上昇中で紅白初出場を果たしたばかりの才能ある年下のミュージシャン、しかも長年付き合ってきた「糟糠の妻」と結婚したばかりの新婚。このメインの筋だけでも十分大ネタです。

 それに加えて離婚届を「卒論」と語ったようなLINEでのやり取りもまた「お花畑全開」で格好のネタになっています。そもそもLINEのやり取りで言い逃れできないような決定的証拠を残す迂闊さ、またそれを簡単に抜き取られる迂闊さも問題になるし、もちろんそんなタレント生命を奪いかねないようなLINEの情報を平気で週刊誌に売る川谷の周辺人物の怖さと、そうされてしまう川谷の人間性も今後当然取り上げられていくことでしょう。だいたい新婚早々に浮気するだけでも相当なものなのに、いきなり妻に離婚を切り出すというのは、ロクデナシなのかバカがつく純情かどちらかです。正月に新妻ではなく不倫相手を実家に連れて行くのですから恐らく純情バカなのかなと思いますが、いきなりベッキーを紹介された川谷のご両親は何と思ったことやら。

 さらにベッキーと川谷、それぞれの仕事への影響についてもあれこれ語られてしまいます。ベッキーはCMを順次降ろされていくでしょうし、テレビのレギュラーは減り出演機会も激減すると思います。ベッキーをCMから降ろすなんてひどい、という声もネットの一部では既に上がっているようですが、年間数千万円もベッキーに支払っているクライアントにしたら冗談じゃありません。広告代理店の担当者は真っ青です。そしてゲスの極み乙女。のバンド活動についてどういう影響が出るか、こちらも注目となります。バンドのメンバーは決して今回の件に好意的ではないと思いますが、かと言って川谷抜きでは成り立たないバンドだけに容易に解散とも言えずどうしたものか困惑していることでしょう。

 またこの2人は今後結婚するのか、と言うか、その前に川谷は離婚をするのか、ということは今後大きな注目点になります。これは泥沼化したら芸能マスコミが喜ぶだけで本人たちにとっては良いことは何もありません。恐らくは川谷の奥さんの態度ひとつだと思いますが、往々にしてこういうパターンは奥さんが意地になって離婚を認めずに長期化しがちです。長引けば長引くほど2人へのダメージは大きくなります。

 ベッキーの記者会見での対応についても論じることができます。あれだけ明白な証拠が出ているのにも関わらずベッキーが「友達」だと白を切ったこと。これは今後の展開をやりにくくするし好感度を余計に下げたかも知れません。むしろ開き直って「好きになってしまったから仕方なかった」と認めてしまえば、味方になってくれる層もいたでしょうから再起はしやすかったのではないかと思います。このままではベッキーも矢口のように復帰に時間がかかってしまう可能性もあります。かつて同じように不倫略奪愛をした今井美樹とか田中裕子、樋口可南子なども、今となっては何も言われません。略奪愛は「取ったもん勝ち」なのです。ベッキーも結婚してしまえば世間はそのうち忘れてくれると思いますが、それは前述した川谷の離婚が成立するかどうかにかかっています。

 そして「そもそも論」として「不倫は本当にいけないことか」という話もあります。これは現代の「一夫一妻」という結婚制度の正当性についての論議になります。僕も昔に一夫一妻制についての疑問を書いたことがありますが、まあそこに話を広げると大変なので、今回はやめておきます。ベッキー側が今回のスキャンダルをうまく火消しできれば良いですが、簡単にはマスコミ側は消火に応じないでしょう。さらなる火種が投げ込まれることもあり得ます。そのあたりの攻防も面白いかも。


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