幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

10月2日 ● 錦織だけがテニスじゃない。

 錦織が全米で準優勝して以来、ニュース番組のスポーツコーナーでは必ずと言っていいほど錦織の話題が登場します。マレーシアでも勝つごとに取り上げられ、もちろん現在行われている楽天ジャパンオープンでも毎日のように錦織。これまでほとんど無視されていたのですから、これだけ取り上げられるようになったことはテニスファンとしては嬉しいのですが、でも錦織の話以外は一切取り上げられないのはどうかと思ってしまいます。

 昨日も書いたように、今大会は大波乱が起こっています。シングルスでトップ選手が次々と1回戦負けした上に、昨日は世界ナンバー1ダブルスのブライアン兄弟まで1回戦負けするというとんでもない事態が起きました。ダブルス好きな日本のファンはこの2人のダブルスを結構楽しみにしていた人が多いと思うのに、大会の目玉がまたひとつ消えてしまいました。

 サッカーのW杯でブラジルやドイツやイタリアやアルゼンチンが次々と敗退していったようなものです。ファンとしては日本代表も応援するけれど、強豪同士の対戦も見たかったと思うように、せっかく日本に男子テニスのトップ選手が集まっているのに、あっさり格下に負けて帰られてしまっては残念で仕方ありません。なぜトップ選手が次々と負けるのか、それは体調の問題か、それともモチベーションの問題か、環境の問題なのかくらいは取材してほしいと思います。サッカーW杯で同じことが起きたら大騒ぎでしょうに。

 ところがニュースではそれにはほとんど触れずに、ただただ錦織の動向ばかりを伝えています。テニスにこれまであまり関心がなかったライトなファンなら錦織一辺倒も仕方ありませんが、そういうファンに向けて錦織以外のトップ選手たちを紹介するのもプロであるマスコミの役目でしょう。錦織だけがテニス選手ではないのです。まあサッカーだって昔は似たようなものだったけどね、と、釜本時代からサッカーを見ているオジサンは思ったりもしますが。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」