幹事クリタのコーカイ日誌2009

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1月21日 ● 『ラブシャッフル』『本日も晴れ。異常なし』第1回。

 全豪オープンテニスに気を取られている間に、ドラマが続々スタートしていました。あまり重い作品よりもライトなドラマ好きな僕としては『銭ゲバ』は録画してあっても見る気になれずそのまま放置。と言うことで、とりあえず軽い気持ちで見ることができた2本のレビューです。

 まず結構豪華キャストな『ラブシャッフル』。野島伸司脚本の浮世離れしたコメディでした。若くしてプール付きのマンションに住んでいる金持ちたちが、パートナーをシャッフルするという、このご時世にあり得ないような設定ですが、そのバブル期を彷彿とさせるようなドラマがいい具合に現実から浮遊していて、かえって面白く見ることができました。リアリティなんていっそない方がこの手のドラマは良いという割り切り方が正解です。

 玉木宏はこういう振り回される役ばかり演じさせられているせいか、随分とサマになっています。またDAIGOがどこまで演技できるのかと思っていたら、意外とはまっていてビックリでした。谷原章介は『トライアングル』との掛け持ちで、ちょっとイメージが被るのが残念です。なにか裏がありそうに思えて仕方ありません。今後の注目は、野島ドラマらしいあざとい展開があるかどうかですね。

 『本日も晴れ。異常なし』は、沖縄の平和な島を舞台にしたヒューマンドラマ。離島に駐在が赴任するという設定からしてDr.コトーの匂いがするわけで、熱血駐在を演じる坂口憲二が、なぜ東京のバリバリの刑事から離島の駐在なんかを希望してやってきたかという謎の部分も含めてコトーです。

 あえてだと思うのですが、あまり有名な俳優を起用していないのは正解だと思いました。沖縄の離島に芸能人オーラ出まくりの島民は似合いません。松下奈緒でも豪華過ぎ、前田美波里に至ってはなぜこの島にこんな威風堂々たる洒落たオバサンが、と首を捻ってしまいます。近藤芳正、宇梶剛士、半海一晃、岡本麗あたりが良いところです。まああまり地味な人ばかりにしたらドラマの華がなさ過ぎですけど。

 1回目はちょっと前半退屈でしたが、最後の締めはうまくいった感じ。ただ医者と違って駐在では、超人的な活躍ができるわけではないので、あくまでも熱血キャラで頑張るしかないところがドラマとしての弱さだと思います。『ラブシャッフル』は今後も見ようと思いましたが、『本日も〜』は途中で挫折の予感がします。