幹事クリタのコーカイ日誌2006

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1月9日 ● 『功名が辻』第1回。

 今年の大河ドラマ『功名が辻』がスタートしました。山内一豊とその妻千代が主人公、とは言っても実際はより有名な千代が中心です。原作は司馬遼太郎。大河では常連です。脚本は大石静。となると、舞台は戦国時代とは言え女性の描き方に力点が置かれることでしょう。

 大河としては以前の『利家とまつ』が一番近いことは間違いありません。夫婦が主役で、ダンナはお人よしで奥さんが賢いというパターンも一緒なら、織田家の家臣としての出世争いがメインになるのも同じ。むしろこれだけ近いと、どう『利家とまつ』と変えるかということに脚本家や演出家は腐心しそうです。

 しかし残念ながら第1回は全く見分けがつかないほど似たようなドラマに仕上がっていました。もちろん、視聴率を取りたいプロデューサーは以前に好評だった作品の「二匹目のどじょう」を狙っているのかも知れませんが、やはり見ている方としては新味を期待してしまいます。

 演出でも脚本でもキャスティングでもいいから、どこかに「おっ、新しいな、冒険したな」という部分が欲しいと思うのですが、第1回を見る限りは石橋を叩いて渡っているような手堅さばかりが目立ちました。特にキャスティングは華がありません。実力派で地味な俳優で固めるのも良いですが、やはり目玉となるような思い切ったキャスティングも必要でしょう。

 もちろん高いレベルで無難にまとまっていますから見ていて安心は安心なんですけど、もう少しこれが『功名が辻』だ、というオリジナリティを盛り込んでくれないと飽きてしまうお客さんも多いのではないかと思います。そのあたりは第2回以降に期待するしかありませんが。


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