幹事クリタのコーカイ日誌2003

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4月18日 ● チョビと桜庭裕一郎。

 木曜日は僕が個人的に注目しているドラマが2本あります。昨晩はそれが続けてスタートしました。夜9時からは『動物のお医者さん』。テレビ朝日のドラマは滅多に見ないのですが、これは原作のマンガの大ファンだけに、やはり見逃す訳にはいきません。作者の佐々木倫子が一度はドラマ化を断りながら10年後に許可したという話だけに、どれほど原作の世界を表現できているか確かめたかったのです。

 結論から言えば「よくやった、けど、それ以上ではない」というところです。確かにチョビもミケもヒヨちゃんも原作そのままです。また動物たちだけではなく人間の方もよくマンガの世界を再現していると思います。違和感を若干感じたのは菅原教授の草刈正雄くらいで、江守徹の漆原教授の怪演を始め、岸田今日子も和久井映見も他の俳優陣も頑張っていると思います。

 ただ、それはあくまでもマンガを実写に置き換えただけです。その世界を忠実に再現しても、所詮ドラマはマンガを超えられません。厳しい言い方をすれば「よくできた物真似ドラマ」にしか過ぎないのです。

 しかも、マンガの一話の雰囲気を忠実に再現するために、1時間ドラマが3話構成になっています。キートン山田がナレーションしていることもあって、まるで『ちびまる子ちゃん』です。正直、これなら実写でやるよりもアニメにした方が良かったんじゃないかと思います。マンガに熱烈なファンがいるからこそ、ここまで忠実に再現したのでしょうが、佐々木倫子独特の「間」まで表現しきれるものではないのですから、どうしたって原作の方が面白いと思います。

 夜10時からの『ムコ殿2003』。前作スマッシュヒットしたホームコメディを、桜庭裕一郎の基本設定はそのままにキャストを変えたリニューアル版ですが、正直言ってこれは改悪だと思います。マーケティングの産物です。都市に住む30代独身OLをターゲットに絞り込んで、主演の長瀬智也を囲むキャストは全て年上女優。前作の家族愛をテーマにしたドラマから、流行の癒し系年下男のドラマに巧みにモデルチェンジしています。

 しかも劇中でドラマと広告のコラボレーションという、いよいよ世の中ここまで来たかという手法も用いられていて、ドラマの中で作られたCMがそのまま本当のCMとしてもドラマの間に流されます。うぶな視聴者は混乱をきたしていることでしょう。

 ただこのドラマ、ヒロイン酒井法子は滅茶苦茶可愛いです。もともとデビュー当時から可愛いことでは天才的に可愛い酒井法子ですが、ここまで可愛さ爆発なのは素晴らしいと思います。共演の篠原涼子や三浦理恵子が同じ元アイドルとしてよく納得しているなというくらい、差のある撮り方です。この路線で上手に年齢を重ねれば、酒井法子は黒木瞳の後継者間違いなしですね。


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