幹事クリタのコーカイ日誌2002 |
6月30日 ● 熱い3位決定戦。 これまでW杯の3位決定戦というのは、W杯にとっては盲腸のようなものでした。オリンピックのように銅メダルだと言って特別扱いされるわけでもないし、選手に対する報酬も同じ。すでに準決勝で敗れてモチベーションが下がった選手たちは、もはや戦う気力もなく、控えに甘んじていた若手を起用して経験を積ませる場でしかありませんでした。3位決定戦不要論は以前から言われていたし、それなりに説得力もありました。 しかし、昨晩の韓国vsトルコの3位決定戦は、見ていて素直に「良い試合だなぁ」と感じ入ってしまうような好ゲームでした。開始11秒でトルコの悩めるエース、ハカン・シュキールのゴールで韓国の目が覚めたのか、それから90分間にわたって、とても3位決定戦とは思えない熱い試合が展開されたのです。 結果は1-3からロスタイムに韓国がゴールを割って1点差に詰め寄りましたが時すでに遅し。トルコがそのまま逃げ切りましたが、どちらが3位でも4位でも構わないと思えるような素晴らしい試合でした。今回の大会を盛り上げた2チームが、その大会が終わってしまうことを寂しがり、その前にもう一度盛り上がろうじゃないか、と、子どものように純粋にサッカーを楽しんでいたという印象です。 こんな試合になったのは、両チームがW杯慣れしていない国だからこそでしょう。韓国は今回で初めて1勝を挙げた国ですし、トルコは48年ぶり2回目の出場。これが決勝トーナメント常連国なら、3位決定戦なんてやってられないよ、とばかりに気の抜けた試合をしたかも知れません。そういう意味では63試合目が韓国vsトルコで、64試合目がブラジルvsドイツになったのは幸運でした。 3位決定戦が横浜で行われる64試合目の良い前菜になりました。後はメインディッシュが素晴らしい料理であることを期待するばかりです。 |
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